どうやって調べているの?

20代~50代と幅広い世代の女性を対象に

 「消費生活に関するパネル調査」は、全国各地にお住まいのさまざまな女性にご協力いただき、その多様なライフスタイルを追っています。
調査がスタートしたのは1993年。当時24~34歳の女性1,500人からスタートしました。以降4回にわたり対象者を追加し、現在は20代~50代(1960年代~1980年代生まれ)の幅広い世代をカバーしています。これにより、社会の変化が女性の生き方にどんな影響を及ぼしているのかを、世代間で比較しています。

コーホートって何?

コーホートとは「同時発生集団」という意味で、同じ年に生まれた人(出生コーホート)や、同じ年に結婚した人(結婚コーホート)などを1つの集団としてとらえています。「消費生活に関するパネル調査」は1993年のスタート以降、1997年、2003年、2008年、2013年の4回新たなコーホートを追加し、現在5つのコーホートを対象としています。これにより就職、結婚、出産などの時系列的な変化について、「加齢の影響」と「時代の影響」とを区別しながら比較・分析することが可能になっています。

 

多岐にわたる調査項目で包括的に

 「消費生活に関するパネル調査」には、年齢・性別・居住地域などの基本属性に始まり、結婚・出産のこと、仕事のこと、家計の収支のこと、さらには健康状態や幸福感など、多岐にわたる質問項目が用意されています。また、消費税増税などその年ならではのトピックスが組み込まれ、包括的な調査内容となっています。
 同時に、家族についての情報もお聞きしています。これにより世帯の消費・家計の状況、家族での生活行動などの状況についても、比較・分析することができます。

主な調査項目
基本属性
  本人
 年齢、性別、居住地域
 配偶関係
 世帯人数
 きょうだい数、きょうだい内地位
 学歴
 保有資格
 居住歴
世帯員
 就学・就労状況
 配偶関係
 学歴(夫、親)
結婚・出産・子育て・夫との関係
初婚年齢
結婚費用
結婚意向(未婚者)
出産年齢
出産(追加)意向
教育費用(年間教育費)
未就学児の子育て費用
子どものお稽古ごと費用
夫・周囲の育児協力
教育期待
夫婦関係満足度
離死別経験
仕事(本人・配偶者)
就業状態
職業・業種・職務の種類
勤め先の情報(従業員規模、創立時期等)
賃金(税引き前)
労働時間(所定内労働時間、残業時間、サービス残業時間)
有給休暇取得率
育児・介護休業の取得状況
会社と職業の選択理由
離職理由
失業給付の受給
再就職の意向
 ※本人については、調査初年度に初職の情報と18歳から調査開始までの就業状態を履歴データとして調査。 親の情報も一部について調査。
消費・家計
支出(含細目)・貯蓄・ローン返済(9月1カ月間のフロー)
年収(前年1 月~ 12月)-所得者別、所得源泉別
税金・社会保険料
夫・妻の1力月の手取り収入
親からの援助
預貯金・有価証券
不動産(住居の形態、評価額、敷地面積、住宅の取得、等)
住宅ローン
その他ローン
クレジットカード利用
耐久消費財の保有
収入管理パターン
消費額・消費内容満足度
その他
生活行動 
 生活時間(夫妻)
 休日数と曜日(夫妻)
 旅行

意識項目
 生活満足度
 生活程度
 健康状態
 幸福感
 抑うつ尺度(CES-D)

親との関係
 親の年収
 実物・金融資産の贈与(生前贈与・遺産)
 遺産期待
 経済的援助の意向
 介護意思

友人関係
自己啓発